スタラ・ザゴラはブルガリア最大の都市ではないが、ここには素晴らしい古代ローマ遺跡があり、また、驚くほど印象的なソビエト連邦時代のモニュメントを見るのにぴったりの場所だ。
際立った名所は、市の北部から約60キロのところにある丘に建てられたブズルジャ記念碑だ。この巨大な構造物は、ブルガリア共産党の初期の歴史において、重要な瞬間を記念している。これにはパルチザンがナチスを追い出すのを助けた第二次世界大戦中の戦いなど、流血の争いも含まれる。
このモニュメントが1981年にオープンしたとき、そのデザインは未来的に見えた。現在はかつての姿とはかけ離れ、UFO型のドームは、穴だらけで、モザイクは色あせ、その多くが盗まれた。しかし、保存活動が進行中で、いつか、ここにもう一度入ることができるかもしれない。それまでの間はしばらく、外からでもその姿を楽しむことができる。8月初めに来れば、ブルガリアのトップアーティストたちが参加する4日間の音楽祭がある。
ブズルジャ記念碑の後は、シプカ峠を訪れよう。ここは、1877~1878年のロシア対トルコの戦争で兵士たちが命を落とした場所だ。何年も銃声が鳴るとはどのようなものなのかを考えさせられる。
さて、スタラ・ザゴラに戻ろう。新石器時代の住居博物館が必見で、ここでは8,000年前まで過去に遡ることができる。さらに驚くべきものはアウグスタ・トラヤナで、これはローマ帝国時代の道だ。ずっと昔に遡り、人々がどのような暮らしをしていたのかを想像してみよう。
忙しいスケジュールの中にまだ時間があれば、ブルータリズム建築の「Defenders of Stara Zagora」など、ソビエト連邦時代の記念碑のいくつかを見てみよう。この建築物は、コンクリートに永遠に閉じ込められた兵士たちの一団だ。