トルコ大統領選挙の1回目の投票が5月14日に行なわれ、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が優勢となった。対立候補者は5月28日の決選投票で大統領の支配が20年を超えることを阻止するため、厳しい戦いを強いられている。
NATO加盟国であるトルコで、独裁的支配への審判とみなされていた大統領選の2回目の投票回避に必要だった過半数にエルドアン氏がわずかに及ばなかったという報道を受け、トルコの資産は売りを浴びた。
また、エルドアン氏率いる国民連合は、イスラム主義に根ざした公正発展党(AKP)と連立を組む民族主義的な党で構成され、トルコの新たな議会では600議席のうち321議席を獲得して過半数を占めるとみられている。
エルドアン氏は首都アンカラのAKP本部で一夜、歓声を上げる支持者を前に「勝者は間違いなくわが国(わが党)だ」と演説した。
選挙管理当局によると大統領選の集計がほぼ終わった5月15日、エルドアン氏の得票は49.51%、野党の主要対立候補ケマル・クルチダルオール氏は44.88%だった。投票率は88.8%だった。