マウイ島の山火事による犠牲者が96人に達し、いまだ数百人の安否不明者がいる中で捜索チームは8月14日、さらなる犠牲者を見つけ出すためラハイナの灰の中を丹念に調べるというつらい危険な作業を再開した。
急速に広まった火災が歴史あるリゾートの町の大部分を焼き尽くした8月8日から1週間近くが経過したが、ホットスポット(危険地帯)や有毒ガスがもたらす危険の可能性が理由で、多くの住民がいまだ火災が起きた場所に戻ることができないでいる。
この大火災はハワイ州史上最悪の自然災害であり、96人という死者数は、1918年にミネソタ州のクロケット火災で453人が亡くなって以来、米国の山火事による死者数としては最多だ。
火災の原因は特定されておらず、多くの生存者は町に猛火が急速に広がるまで何も知らされていなかったと語っている。炎から逃れるためにやむなく太平洋に逃げ込んだ人もいる。
米連邦緊急事態管理庁は、町の再建には55億ドル(7,990億円)かかると見積もっている。