パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は2月26日、辞任を表明した。パレスチナ自治政府は、ガザのイスラム主義組織ハマスに対するイスラエルの戦闘終了後に役割を拡大するための支持をとりつけようとしている。
この動きは、米国がマフムード・アッバス大統領に対し政府を改革するよう圧力を強める中で起きた。国際的には、ガザでの戦闘を停止させ、戦後のガザ統治の政治体制に着手するための取り組みが強化されている。
アッバス大統領はシュタイエ氏の辞任を受け入れ、恒久的な後任が決まるまで暫定首相として留任するよう要請した。
パレスチナ自治政府は約30年前にオスロ和平暫定協定の一環として設立されたが、非効率性と腐敗が批判され、ひどく弱体化している。
しかしシュタイエ氏の退任は、アッバス氏の決意を強調する象徴的な変化だ。それは、イスラエルと並ぶパレスチナ国家樹立を求める国際的な圧力が高まる中、政府が確実に指導的立場の権限を維持するという決意だ。