スウェーデンの国旗が3月11日、NATO本部で掲揚された。消極的だった国民にNATOの安全保障の傘下での安全確保を求めさせたロシアの全面的なウクライナ侵攻から2年後、北欧の同国は32番目の加盟国としての地位を固めた。
ブリュッセルにある軍事同盟(NATO)の本部に掲げられた公式の国旗の輪の中に、黄色い十字架があしらわれた青い旗が掲げられる様子を、スウェーデンのウルフ・クリステション首相、ヴィクトリア皇太子妃、イェンス・ストルテンベルグNATO事務総長が見守った。
「ウクライナに対するロシアの残忍で全面的な侵攻はスウェーデンを団結させ、NATOのれっきとした一員となることが唯一の合理的選択だという結論に至った」とクリステション首相は語った。
スウェーデンは、第2次世界大戦後の数十年間の中立を3月7日、NATOへの正式加盟で破棄した。隣国フィンランドはすでに2023年4月に加盟、これも長年の軍事的非同盟に終止符を打つ歴史的な動きだった。
スウェーデンの加盟によりバルト海周辺のNATO領域は戦略的な環状(バルト海包囲)が完成する。