イラン政府関係者によると、4月1日にシリアにあるイラン大使館領事部を破壊したイスラエルの空爆により、イランの軍司令官2名と隊員5名が死亡した。この空爆は、イランからの軍事関係者を標的としたイスラエルによる攻撃がエスカレートしていることを示すものとみられる。
昨年10月にガザで戦争が始まって以来、イスラエルとヒズボラ過激派との衝突は増加してきた。レバノンを拠点とするヒズボラはイランの支援を受けている。ガザを支配し、10月7日にイスラエルを攻撃したハマスも、イランの支援を受けている。
イラン革命防衛隊によればシリアでの空爆は、2016年までレバノンとシリアで精鋭コッズ部隊を率いていたモハンマド・レザ・ザヘディ司令官を殺害した。また、ザヘディ氏の副官ほか隊員5人も殺害された。
シリアの国営通信によれば、イラン大使館領事部の建物は攻撃で完全に破壊されたが、大使館の本館は無傷だった。だが、イラン大使公邸は領事部の建物の中にあった。
イランのホセイン・アクバリ駐シリア大使は、「同じ規模と激しさの」報復を誓った。