イランのエブラヒム・ライシ大統領は、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の 後継者と目される強硬派だったが、搭乗していたヘリコプターがアゼルバイジャン 国境付近の山岳地帯で悪天候のため墜落し死亡したと、当局者とイラン国営メディ アが5月20日に伝えた。
ライシ氏とホセイン・アミール・アブドラヒアン外相、そ の他6人の乗客乗員を乗せ5月19日に墜落したヘリコプターの黒焦げの残骸は、吹 雪の中、夜を徹して捜索した結果、5月20日未明に発見された。
外交政策とイラン の核開発計画について最終的な決定権を持つ最高指導者ハメネイ師は、モハマド・ モクベル第一副大統領が暫定大統領に就任すると述べたと、国営通信IRNAが報じ た。
この事故は、政治的、社会的、経済的な危機をめぐりイラン国内で不満が高ま る中で起きた。イランの聖職の統治者たちは、政府の核開発問題やロシアとの軍事的 関係の深化をめぐって国際的な圧力に直面している。