イスラエルのベニー・ガンツ大臣は6月9日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の戦時政権からの辞任を発表した。ガザ地区での数ヵ月間続いている戦争中に、この苦境に立たされている指導者(ネタニヤフ首相のこと)の極右連立政権の中で唯一の中道派が抜けることとなった。
ガンツ氏の中道派の政党の離脱は、政府にすぐには脅威を与えるものではない。しかし、それでも深刻な影響を及ぼす可能性があり、ガザ地区における戦争は終わりが見えず、レバノンのヒズボラとの戦いがエスカレートする可能性もある中で、ネタニヤフ首相に強硬派を頼らせることになるだろう。