今年アジアで最も強力な暴風雨となった台風11号「ヤギ」は、ベトナム北部で数十人の死者を出し、西に進むにつれてインフラや工場に広範な被害をもたらしたと、9月9日に政府は速報値を発表した。
ベトナム政府によると、49人が死亡、22人が行方不明となっており、ほとんどが台風による土砂崩れや洪水の影響だという
台風は9月7日、国内外企業の大規模な製造拠点があるベトナム北東部沿岸に上陸した。9月8日に熱帯低気圧に勢力を弱めたが、ベトナムの国立気象センターは9月9日、さらなる洪水や土砂崩れの発生を警告した。
ヤギにより数百万の世帯や企業の電力が遮断され、幹線道路は浸水、通信網は寸断、中規模の橋や樹木数千本が倒壊し、多くの産業拠点で経済活動が停止した。
9月9日にはフート省の橋が崩壊したと当局が発表した。