読者の皆さんの中には、Alphaをリーディング素材として活用されている方が圧倒的に多いと思います。もちろん、これまでこの「活用法」シリーズの中でお伝えしてきた通り、Alphaを通じてたくさんの英語を読むということは非常に大切です。
ただ、せっかく購読しているAlphaをリーディングだけに活用するのはもったいないですよ。実は、Alphaは活用次第で、リーディング力以外にも、さまざまなスキルを伸ばすことができるんです。
今回から数回にわたって、そうしたリーディング以外の活用法をお伝えしていきましょう。まずは、今回と次回の2回にわたって「会話力アップ」のためのAlpha活用術をご紹介します。
会話力を高めるには、会話で使える英語表現の数を増やす必要があります。Alphaには表現力を高めるために使えるコンテンツがいくつかありますよ。まずは「Describe This!」(毎月2・4週目号に掲載)。
これは、日常の場面や日常よく使う言葉などを英語で表現することを学ぶクイズ形式の連載で、文字通り日常で使われる会話表現を増やすことを目的としています。例えば、過去には以下のような出題をしました。
このように、最初の1文字のみ与えられた空欄に適切な語を入れる問題を通じて、表現力を高めるコーナーです。特に日本人が言えそうで言えないことを取り上げているので、これをしっかり活用すれば英語の表現力が高まりますよ。ちなみに、本サイトの購読者限定の学習エリア「Club Alpha」では、「英語表現クイズ」として、この連載の過去のアーカイブをご覧いただけます。
他にもAlphaには、以下のようなダイアローグ(2人の人物の会話)形式の連載かあります。
こうしたダイアローグは、会話で使える表現の宝庫なので、積極的に活用しましょう。特にお薦めしたいのは、ここに載っている会話文を「理解できるか」ではなく「自分でも使えるか」という観点で読んでみること。例えば、2019年4月19日号の「Small Talk About News」には、以下の文が掲載されました。
読めば理解できるという人も、I appreciate ~, but…(~は感謝するけど、でもね…)や、just the thought of ~(~のことを考えただけで)などは、ご自分が英語を話すときに、さっと出てくる自信がありますか? こうしたものは、ただ読んでいるだけでは身に付きません。「これって自分でも使えるかな」という視点を持って英文に触れることが大切。こうすることで、使える英語表現がどんどん増えていきますよ。