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第3回 Change Maker Awards(CMA)イベントレポート

第3回 Change Maker Awards(CMA)

探究活動の成果を英語で発表
中高生のためのプレゼンテーションコンテスト

中高生のための英語4技能×探究学習プレゼンテーションコンテスト「第3回Change Maker Awards」(CMA)の本選が、2月28日(日)に開催された。今年は新型コロナウィルス感染への配慮からオンライン開催となり、本紙の高橋敏之編集長も、審査員の一人として参加した。 選考会の模様と、受賞者のプレゼンテーションの内容を紹介しよう。

■応募者517組から選ばれた20組

「Change Maker Awards」(CMA)は、一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会の主催により毎年開催されている、中高生向けの英語プレゼンテーションコンテストだ。自身の探究活動をテーマに英語で7分ほどのプレゼンテーションを行ない、英語力・プレゼンテーションスキル・探究活動の意義などについて競い合う。

「個人部門」と「チーム部門」に分かれており、今年のテーマは個人部門が「世界に伝えたい私の探究」(Show your Research/Action to the World)、チーム部門が「私たち×〇〇」(Attract the Worldwith your Research/Action)となっている。全国から517組の応募があり、書類審査による一次予選、動画審査による二次予選を経て、個人部門10人、チーム部門10組が、2月28日の本選に勝ち残った。

審査員は、吉田研作上智大学特別招聘教授・言語教育研究センター長を審査委員長とする7人で、Alpha の高橋編集長も、個人部門の審査員として参加した。

例年、本選は参加者が一堂に会しての発表となるが、今年は東京のスタジオに集まった審査員が、各参加者のプレゼンテーションをモニターで視聴し、その後英語で質疑応答をするというスタイルで審査が行なわれた。

CMA 審査委員スタジオ

今年はスタジオで審査員がプレゼンテーションを視聴、質疑応答、審査するスタイルで開催

■「男子のメーク」などユニークなテーマも

一般社団法人英語4技能・探究学習推進協会の辻村直也理事が「日ごろの探究学習と英語の勉強の成果を発表し、自分自身の可能性を見出してください」と参加者を励まし、プレゼンテーションが始まった。

東京の桜蔭中学校の中辻知代さんは「ORIGAMI Chair」(折り紙のイス)というテーマで、日本の伝統文化である折り紙を海外に紹介することの意義と、折り紙のテクニックを生かして環境に優しい段ボールのイスを作る方法を紹介した。もう一人、大阪の大谷中学校の乾亜希世さんも中学生の参加者だ。乾さんは「Pro-tect Lives:a future where earthquakes can be predicted」(命を守る:地震が予知できる未来)というテーマで、図やグラフを活用しながら、地震予知技術の可能性について語った。

その他高校生の発表者では、京都市立紫野高等学校の大幸(おおさか)宙斗さんが、「Makeup Lets You Glow」(メークがあなたを輝かせる)というテーマで自身がメークをして画面に登場し、「男子もメークをすることで自分に自信を持つことができる」という主張をジェンダー平等にからめて論じた。栃木県立矢板東高等学校の小野萌菜さんは「To save the imperfect vegetables」(規格外の野菜を救うために)として、見た目が悪いために市場に出ることがない野菜をレストランに卸す起業プランを語った。審査員の一人であるテンプル大学ジャパンキャンパスのマシュー・J・ウィルソン学長からは、「レストランだけでなく、病院や学校にも卸すとよい」というアドバイスがあった。

京都市立紫野高等学校の大幸 宙斗さん 「Makeup Lets You Glow」(メークがあなたを輝かせる)

「Makeup Lets You Glow」(メークがあなたを輝かせる) 京都市立紫野高等学校の大幸宙斗さん

チーム部門では1組2~4人程度であらかじめ収録したプレゼンテーション動画を流し、その後審査員からの質問にリアルタイムで応じた。東京の郁文館高等学校のチーム「TSG」は、「Real interna-tionalization」(本当の国際化)というテーマで、日本に来ている外国人留学生を支援するオンラインコンサルティングプラットフォームの構想を語った。東京学芸大学附属国際中等教育学校のチーム「KMA」は、「Curing Adolescentsʼ Inter-net Addiction With Danish Lifestyle」(デンマークのライフスタイルで、若者のインターネット中毒を直す)をテーマとし、ゆったり過ごす時間を大切にするデンマークの暮らし Hygge(ヒュッゲ)が若者にもたらす効果を、アンケート結果などを基に発表した。審査員の一人である安河内哲也一般財団法人実用英語推進機構代表理事、東進ハイスクール・東進ビジネススクール英語科講師から「インターネットは、有効に活用することもできますよね」と聞かれると、「情報を広めるのに役立たてたいです」と答えていた。

■ 障害者支援アプリでAlpha 賞獲得

休憩をはさんで約5時間半にわたる発表が行なわれ、審査の結果、個人部門では「Building a Self-Driving Car」(自動運転車の構築)をテーマにプレゼンした東京の足立学園高等学校の八幡昴樹さんが、チーム部門では「Korea Japan Youth Conference」(日韓青年会議)について発表した長野の国際高校ユナイテッド・ワールド・カレッジ・アイザック・ジャパンが、最優秀賞である金賞を受賞した。金賞の受賞者は、1人50万円まで、CMAが用意した語学留学・大学訪問・インターンなどの学習支援を受けることができる。

八幡さんは、パターン学習により自動走行するAI モデルカーを自らプログラミングして組み立て、「途中、ショートして煙が出たときにはもうここまでか、と思ったのですが、あきらめずに配線を見直して成功させました」と苦労の成果を語った。アイザックのチームは、「日韓の行き違いを、若者が直接話し合うことで解決したいと思っています」と訴えた。

左:個人部門金賞 東京の足立学園高等学校の八幡昴樹さん 右:チーム部門金賞 国際高校ユナイテッド・ワールド・カレッジ・アイザック・ジャパン

金賞に輝いた八幡昴樹さん(個人部門)と、UWC ISAK JAPANの本田純平さん、小泉威一郎さん、久我優衣 奈さん(チーム部門)

社会の諸問題への深い探究心と鋭い視点を示した個人に贈られる「The Japan Times Alpha 賞」は、「Utilization of AI in Employment of People with Disabilities」(障害を持つ人々の雇用におけるAI の活用)というプレゼンを行なった吉祥女子中学高等学校の小張陽葉(ひよ)さんが獲得した。小張さんは障害者の就職活動を支援するため、Speech to Text(音声を自動的に文字化する技術)などを取り入れたアプリ「bridger」を自分で開発し、その活用法を紹介した。高橋編集長は、「レベルの高い戦いの中で、障害のある方々を支援したいという強い情熱を、生き生きとした英語で伝えてくれました」とコメントした。

シンガポールで開催される中高生向けのアジア太平洋課題研究コンテスト「Global Link Singapore」への参加権が得られる「Global Link 賞 」は、「Fairtrade; the New Standard」(フェアトレード:新しいスタンダード)を発表したカリタス女子高等学校の「teamMAX」が獲得。同チームは、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指し、フェアトレード品をより身近なものにするためのプロジェクトについて語った。

このほか、1人当たり30万円の学習支援が得られる「銀賞」が各部門2チームに贈られ、前述の大幸さん・小野さん、チーム「KMA」・「TSG」が受賞。20万円の学習支援が得られる「銅賞」が各部門3チームで、前述の中辻さんも銅賞の一人に選ばれた。参加者はいずれも、審査員を驚かせるほどの流暢な英語で発表を行ない、日ごろから熱心に英語学習に取り組んでいる様子が伺われた。

吉田研作審査委員長は、「コロナ禍において時間や使用できる設備に制約がある中、素晴らしい発表を見せてくれました。英語力はもちろんのこと、内容が大変興味深いものでした。今回の発表をベースとして、自分たちのやりたいことをさらに推し進め、Change Maker として世界をリードしていってください」と語り、コンテストを締めくくった。

このコンテストの模様は、CMA のYouTubeアカウント(https://www.youtube.com/watch?v=9J7zktbdezk)で公開されている。今の世界が抱える問題について、自分でも英語で語ることができるよう、中高生のプレゼンターたちの発表を参考にしてほしい。

第3回Change Maker Awards」(CMA)本選動画(CMA公式Youtubeチャンネルより)

第3回Change Maker Awards」(CMA)入賞者写真

本選出場者一覧

個人部門:桜蔭中学校・中辻知代/足立学園高等学校・八幡昴樹/頌栄女子学院高等学校・舩越杏珠/吉祥女子中学高等学校・小張陽葉/栃木県立矢板東高等学校・小野萌菜/上海日本人学校高等部・久保田翔子/愛知県立時習館高等学校・中山澄怜/大谷中学校・乾亜希世/京都市立紫野高等学校・大幸宙斗/久留米大学附設高等学校・宮﨑莉子

チーム部門:東京学芸大学附属国際中等教育学校・KMA(冨田雄一郎、武重あかり)/カリタス女子高等学校・team MAX(沼澤咲季、小川理子、斎藤真彩、島村真央)/武蔵野大学高等学校・武蔵野大学高等学校・TACT(寺嶋千陽、安西美那、高橋毬、田代ゆう)/江戸川学園取手高等学校・KAT(舘上凱、朝比奈桜、上澤杏佳)/三田国際学園高等学校・co:post(根津はる香、野口璃羅、花輪さくら、ネーソン萌桃子)/郁文館高等学校・TSG(崔博茜、菅原みゆ)/ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン・UWC ISAK JAPAN(本田純平、小泉威一郎、久我優衣奈)/福井県立福井商業高等学校・KN3(鍋嶋月音、神戸秀太、西口旺成、根谷梨々子)/広島女学院高校・Creative Life Project(鬼頭伶実、熱田弘奈)/山口県立大津緑洋高等学校・大津緑洋 ~ O2 + Forest + Fish ~(小林祐樹、有馬百華、森永明菜、山田梨菜)

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