パスポートを申請するメキシコの人々は今後、「男性」または「女性」の箱にチェックを入れないで済む。この方針の変更は、5月17日に首都メキシコシティでのイベントで外務大臣のマルセロ・エブラル氏によって発表された。
エブラル外務大臣は、この新方針はノンバイナリーを自認する人々にとって歴史的第一歩だと述べた。
パスポート申請者は性別の欄に「X」のチェックを入れることができ、「社会的・文化的な性を明記する必要を省く」ことができると、外務省は声明で発表した。
しかし、ノンバイナリーの活動家の中には、この方針は社会的・文化的な性と生物学的な性を混同していると述べる人もいた。ノンバイナリーの人々は社会的・文化的な性を「男」または「女」と自認していない。
メキシコのパスポートはこれまで、社会的・文化的な性を選ぶように申請者に求めておらず、生物学的な性だけだった:「male(男性)」か「female(女性)」かを選ぶよう求めていた。
社会的・文化的な性を尋ねる質問では「NB」を選ぶ選択肢を与えるほうがよいだろうと、メキシコの非営利組織「It Gets Better」のノンバイナリー活動家アレックス・オルエ氏は述べた。