北朝鮮に数十年前に拉致された日本人の女性が7月5日、岸田文雄首相に対し、北朝鮮の指導者である金正恩氏と会談するように求めた。
曽我ひとみさん(64)は、北朝鮮に拉致された人々全員が家族と再会できるようにするために、岸田首相に金氏と会談してもらいたいと思っている。
日本政府によると、北朝鮮は日本から17人を拉致したという。曽我さんを含むそのうちの5人は、2002年に帰国した。しかし、北朝鮮政府は、8人は死亡し、他4人は北朝鮮に入国したことがないと発表している。
曽我さんが岸田首相に会う約1ヵ月前に、彼(岸田首相)は拉致問題に関して北朝鮮とのハイレベル協議を追求すると約束した。
「拉致被害者の家族が高齢となり、拉致問題が時間的制約のある人権問題になっている」と岸田首相は述べた。
拉致被害者には、曽我さんの91歳になる母親も含まれている。曽我さんの母親は、曽我さんと同じときに拉致された。