数百億ドル相当もの金が毎年アフリカから密輸出されている。5月30日に発表された報告書によると、そのほとんどはアラブ首長国連邦に流れ着き、金はアラブ首長国連邦で精錬され、世界中の顧客に販売されるという。
スイスを拠点とする開発援助団体のスイスエイドが発表した報告によると、300億ドル(4兆7,000億円)以上に相当する金が2022年にアフリカ大陸から密輸出されているという。その金の量は435トン以上だ。
アフリカの金の主な輸出先は、アラブ首長国連邦とトルコ、スイスだった。
スイスエイドは、この業界に透明性をもたらしたいと述べた。
「私たちは、これにより、アフリカ全土で地元の人々の生活の状況と採掘職人の労働条件が良くなるだろうと期待している」と、この報告書の著者の1人であるイヴァン・シュルツ氏はAP通信に語った。