科学者グループは10月2日、成虫のショウジョウバエの脳内のマッピングをしたと発表した。これは神経生物学研究において大きな前進となる。
研究者たちは、ショウジョウバエの成虫の脳のコネクトーム(神経回路の地図)として知られる回路図を描写することができた。このショウジョウバエの種「Drosophila melanogaster」はよく、神経生物学研究に用いられる。
多国籍から成る科学者のグループは、このハエの脳内にある13万9,000個以上のニューロン間の5,000万件を超える接続を調べた。
この研究は『ネイチャー』誌に発表された。これは、他の生物の脳のマッピングへの道を開く可能性がある。
「われわれが取り組んでいる最も大きな謎の一つは、脳内回路が…生物の行動を生み出すしくみだ」と、この研究を共同で率いる一人であるプリンストン大学の神経科学者マラ・マーシー氏は述べた。