新たな研究によれば、ヘルメット着用に関する法律がもっと厳しければ、1970年代半ばから、アメリカでのバイク事故の死者数を数千人防ぐことができていた可能性がある。
この研究は10月16日に、バイクの事故の被害を減らす活動をしている非営利団体、アメリカ道路安全保険協会(IIHS)によって発表されたものだ。
この研究では、1976年から2022年までの死亡衝突事故についての政府によるデータを用いて、ヘルメットに関する法律がある州とない州の死者数が比較された。
もしより厳格なヘルメットに関する法律が施行されていたら、死亡した2万2,000人のバイク運転者が助かっていたであろうことが、この研究で明らかになった。この数は、1976年から2022年の期間で死亡したバイク運転者全体のうちの11%に相当する。
バイク運転者全員にヘルメット着用を義務化する法律が施行されているのは、17州とコロンビア特別区だけだ。
こうしたヘルメットの法を制定する州が増えれば、死者数は10%も削減できる可能性があると、IIHSは述べた。