日本各地で、エスカレーターでの歩行を禁止する地方自治体の条例が増えている。
埼玉県と名古屋市には、エスカレーターでは動かないで立つことを義務付ける条例がある。福岡市は、エスカレーターでの歩行を防止する新たな対策を試行中だ。
日本ではエスカレーターの片側に立ち、歩いて追い越す人のために片側を空けるのが一般的だ。
しかし、エスカレーターのメーカーである日立ビルシステムは、同社のエスカレーターは歩行用には設計されていないとしている。エスカレーターの階段は通常の階段よりも大きいので、転倒のリスクがより高くなる。
埼玉県と名古屋市の条例に罰則はない。
急いでいる人は階段を使って欲しい、と東京の文京学院大学の新田都志子教授は述べ、「利用者が両側に立つことが極めて重要だ」と付け加えた。