ある米国の生物工学の会社は、ケナガマンモスを蘇らせたいと考えている。いや、正確にはそうではない。ヨーロッパ、アジア、北アメリカを歩き回っていたその巨大な生物(ケナガマンモスのこと)は、約4,000年前に絶滅している。
しかし、コロッサル・バイオサイエンシズ社は、彼ら曰く「次善の策」を試している。同社は動物たちをケナガマンモスに似せるため、現存の動物を遺伝子操作しようとしているのだ。
3月4日コロッサル社は、同社の科学者が、長く、豊かでふさふさした毛の生えたネズミを生み出したと発表した。ネズミの胚にある7つの遺伝子を操作して実現させたという。
科学者はふさふさの毛のげっ歯類の動物(遺伝子操作で生み出されたネズミのこと)に「コロッサル・ウーリー・マウス」という愛称を付けた。
研究結果はインターネット上で公開されたが、学術誌にはまだ掲載されていない。コロッサル社はこの手法がうまくいくかを確認するため、まずはネズミに焦点を合わせたと述べた。同社は、次にケナガマンモスに最も近い、現存する近縁種であるアジアゾウに着手したいとしている。