一部の黒人とネイティブアメリカンの患者において、一般的な血液検査で卵巣がんの異常が見落とされ、治療を遅れている可能性があるということが、アメリカの新研究で分かった。
研究者は、医療検査が人種により偏りを示すかを研究してきた。最近のトランプ政権によるEDI(多様性、平等、包摂性)への弾圧で、大学が政治的圧力に反応する中で、そうした研究は危険にさらされている。
CA-125と呼ばれる検査を受けた黒人とネイティブアメリカンの女性は、誤って陰性の結果が出る可能性がより高かったことが、この研究で分かった。
ネイティブアメリカンの女性は卵巣がんの割合が最も高い。卵巣がんを患う黒人女性は、白人女性に比べて生存率が低い。卵巣がんの早期発見は、生存率向上につながる可能性がある。
この研究は3月20日に『ネイチャー』誌に掲載された。この研究はアメリカ国立がん研究所の補助金の支援を受けたものだ。