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  3. 2023.6.2

Bonding across languages言語を越えたつながり

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初めての人に会うときに打ち解けることは簡単には行かないが、言語の壁があればさらに困難になる。

この分野ではいくらかの経験がある;私が日本に到着して、婚約者の女性の家族に初めて会ったとき、かろうじてわずかな日本語のフレーズをぎこちなく発する程度で、相手の家族は英語をあまり話せなかった。

もっと最近では、妻と私はその同じ言語の壁を私たちの両親が乗り越えてお互いに知り合うのを助けるために努めている。今では私たちの両親には孫娘がいるのでなおさら重要になった任務だ。

ありがたいことに、全員がうまく打ち解けるのに役立つことがいくつかある。

まず第一に、私たちの両親はかなり気さくで、真面目過ぎない。もちろん、時々は誤解があるが、4人ともうまく対処する―笑顔と笑い声は万国共通だ。

それから、テクノロジーとその他のツールがある。数年前、私の義理の両親が私たちと一緒にカナダへ行ったとき、彼らはリアルタイムで翻訳を出す電子翻訳機をレンタルした。他のときには、私の両親はグーグル翻訳をうまく活用していたし、彼らが今年訪れたとき、父はいくつかのキーワードと表現を覚えるために日本語のフレーズブックを買った。

私たちの両親は阪神タイガースをめぐっても絆ができた―義理の父は根っからのタイガースファンで、地元チームに声援を送るのに言語を共有する必要はなかった。

その全てが訪問をストレスのないものにするのに役立ち、最も重要なことに、楽しいものにしてくれた。私たちは、通訳をする時間が短くなり、その代わりに両親たちにお互いに一緒にいることを楽しませるだけになっていることにも気付いている。

しかしながら、究極の打ち解けさせるものはカラオケだったということに誰もが同意するだろう。

ポール・マッカートニーやフレディー・マーキュリーのまねをしようとして失敗することは、どの言語でも面白く、私の両親が日本に旅をする度、長いカラオケがいつも目玉になっている。前回私は、『ワン・ピース』の主題歌のリズムに合わせて私の両親が一緒になって歌っているところと、義理の父が昭和の日本の名曲を歌っていたときに私の両親が体を揺らしているところを目撃さえした。

毎回のカラオケの間に私たち独自のちょっとした伝統さえできるまでになった―私の父がたいていディスコ時代の何かを大声で歌い、義理の父がいつも『マイ・ウェイ』を歌い、私たち全員で最後に『ウィー・アー・ザ・ワールド』を歌って締める。

翻訳の世界におけるいくつかの驚くべき技術の発展なしでは、私の両親と義理の両親はお互いに流れるような会話をすることはできないだろう。しかし、義理の父がフランク・シナトラを歌うか、私の父が『ナイトフィーバー』を苦労して歌い通すかした後の大笑いを共有することは、次に最も良いことだと言えそうだ。

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