スタートアップ企業の創設者の生活は…ハードだ! 「ABC社が何十億ドルで売られた!」というような、あなたが定期的に目にするニュースの見出しにだまされてはいけない。素晴らしい出来事は一夜にして起こるものではなく、こうした見出しの背後にある内容を生み出すのに投入された何十年とは言わないまでも何年間もの犠牲がある。
しかし、基本的なところから話そう。スタートアップ企業とは具体的には何であろうか? スタートアップ企業は、その名前が示唆するように、ゼロからスタートした事業だ。誰か他の人から買った事業ではない。スタートアップ企業は、どんな事業にもなりうるが、最近ではテクノロジー企業のことを指すことが多い。
では、自分のスタートアップ企業を立ち上げるには何が必要があるだろうか? 基本的なものはかなり簡単に準備できる―ウェブサイト、登録された法人口座、支払いシステムだ。より大変な部分は、よく調べられていてユニークなアイディアを考え出すこと、戦略的な成長計画を立案すること、そして最も重要なことは、毎日朝起きて、即座の報酬にはならないものに対して熱心に仕事をする意志の力を見つけることだ。それは、今1個のチョコレートを手にするか、後の不確定で実現するかも分からない日に10個のチョコレートを手にするかの選択を提示されたときに似ている。
財務的なプレッシャーに耐えられ、努力に対する目に見える、あるいは、すぐの報いが全くない状態も見ることができ、適切なときに適切な決断を冷静にできるくらい精神的に強くある必要がある。たくさんの幸運も必要だ! 適切ではないときに適切な事業の適切なアイディアが浮かぶかもしれない。ターゲットにしている市場は、あなたが売ろうとしている製品に対して準備ができていないかもしれない。
かなり悲惨に聞こえるのではないだろうか? だが、よい点もある。あなたは自分の運命をコントロールする権限を持つ。誰もあなたを解雇できない。上司に頭を下げる必要がない。誰もあなたに、何をすべきか指図できない。会社のロゴを青い鳥からXに変えたくなったら、そうできるのだ。
スタートアップ企業の創設者になることがあなたに合っているかどうかはどうすれば分かるだろうか? 2つのタイプの人がいる。1つは、安定した給与という安定性と安心、意思決定を他人に任せること、勤務時間以外は仕事のことを心配する必要なしに朝出勤して夕方帰ることを好むタイプ。もう1つは、難題と不確かさ、人生を変えるような大きな何かを生み出す可能性を生きがいにするタイプ。毎日が違っていて、決断をする必要がある。スタートアップ企業の創設者は、次のイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグになることを夢見ている―あるいは、電話番号のように桁数の多い金額で事業を売って、カリブ海で早期退職後の生活を送ることを夢見ている。
あなたはどちらのタイプだろうか?