飛行機の移動に関して好きなことはあまりない。
窮屈な座席、空港の高い食事、すべての待ち時間―保安検査のため、便が出発するまで、それから到着してから荷物のため―が、疲れてイライラすることも多い経験を生み出している。
そう書いてはいるが、私はこれらが全て先進国の人々が感じるくだらない不満であるのは分かっている。結局のところ、飛行機の移動により、私の祖先ができなかった機会や、現在の恵まれない人々が夢に見るだけの機会に扉が開かれている。
それでも、不満を言っても罪悪感のない飛行機の移動についての1つの側面があり、それは航空券を買うプロセスだ。
私のことを知っている人々は、私がお得な買い物を重要視しているのを知っている。最も安いものが最も良いと考えているというわけではない。そうではなく、私はいつも、最も価値があり、一番コストパフォーマンスのよいものを探している。
私は最近、私と妻と娘用のカナダ行きの飛行機の便を探していて、価格が日によって変動する様子に私の頭はクラクラする。
価格は、飛行機に乗りたい月、週、日によって、航空券1枚あたり5万円から10万円ほど値上がりすることがある。ある日に見た価格が次の日には全く変わっていることもある。
つまり、間違ったタイミングで予約をすると、家族分の航空運賃が30万円余計にかかるということになりうる。
どの銘柄の牛乳を買うかどうか、数分間じっくり考える人にとって、航空券を買うことは悪夢だ。
それから、直行便にするか乗り継ぎのある便にするかという問題もある。私たちは2歳の子どもが一緒なので、直行便の方がずっと魅力的だ。
旅行のウェブサイトやブログには、航空会社は、あなたが支払う気があるだろうと彼らが考えるものに基づいて飛行機の値段を選んでいると指摘している。そのため、もっと望ましい直行便は、乗り継ぎのある便よりもほぼ常に値段が高い。
それについて私が見た最悪の事例は、大阪発トロント行きの便を探していたときのことだ。
私は15万円前後の便を見つけて喜んでいたが、その便は最終的にトロントに到着する前に東京、モントリオール、ニューヨークに止まることに気がつき、私の感激はすぐに消え失せた―大阪を出発後、24時間以上かかる。これは、結構だ。
しかし、東京発モントリオール行きの便はどうだろうか? 私たちは新幹線で東京まで行き、モントリオールまで直接飛行機で移動して、私の両親にモントリオールまでは迎えにきてもらえる。モントリオールまで迎えに行くのは、両親にとって、トロントに迎えに行くのと同じくらい都合がよい。完璧に思えた。
東京からモントリオールまでの直行便の費用は30万円だった。
代わりに、私たちは来月、友人たちと久しぶりに会うために、東京への旅行を計画している。
間違いなく、私たちは新幹線に乗るだろう。