1. ホーム
  2. 記事全訳
  3. 2024.1.26

Testosterone — the fuel of war戦争と男性ホルモン

このページを印刷する

戦争! 戦争がどのようにして起こり続けているかに気付いているだろうか? 少しのフェミニストの蔑視と共に、私は戦争がテストステロンのせいだと考えている人として知られてきた。私の立場は、もしも女性が世界の主導権を握っていたとしたら、平和になっているだろうというものだ。

しかし、テストステロンを非難できるだろうか? 結局のところ、それは性的特徴から骨、筋肉量に至るまで、男性の発達において重要な役割を果たすホルモンだ。テストステロンは男性の声を低くしたり、顔の毛を生やしたりする。

女性にもテストステロンがある。そう、女性は健康と生殖機能のために(男性よりも)少ない量でテストステロンを必要としている。歴史的に、王族が国を統治していた時代には女王が戦争を行なったが、ほとんどの場合、それはもはや真実ではない。イスラエル初の女性首相ゴルダ・メイア氏、インド初の女性首相インディラ・ガンディー氏、イギリスの女性首相マーガレット・サッチャー氏は例外だ:彼女たちは自国を主導し、現代において戦争をした。興味深いことに、女性が持つテストステロンの量は更年期直前に3倍に増える。このことがいくつかのことの説明になるかもしれない。

しかしながら、男性や少年は女性よりも暴力的になりやすい傾向があることを示す証拠はたくさんある。それはホルモンというよりも「自信過剰」という特徴だと言う男性もいて、女性は総じて被害を受けることをより恐れていて、そのために、女性の方が「自信がない」と指摘する。

暴力犯罪を犯して刑務所に収監されている人々には、より高いレベルのテストステロンが見られてきた。いくつかのフィールドスタディーで、スポーツの試合の攻撃的な場面でもテストステロンのレベルが高まることが示されてきた。そのため、この問いは戦争に限られたことではないはずだ。

実は、戦争における死者数は1946年以降減少してきた。武力衝突よりも犯罪で多くの人が死亡している。2023年には銃による暴力事件で4万人以上のアメリカ人が死亡した。世界中で、家庭内暴力、自殺、政治的暴力、警察による暴力、組織犯罪―サイバー犯罪、ギャングによる暴力、民族的なテロ行為までもが社会を苦しめている。私たちが夜に眠れるのは驚くべきことだ。

テストステロンが攻撃性を引き起こす可能性がある一方で、テストステロンは行動を決定づけるわけではない。生きている男性の全員が誰かを傷つけようとしているわけではない。戦争はたいてい、計算ずくの行為であり、衝動的な行為ではない。戦争は政治やイデオロギー、時に強欲から始まる。しかし、戦争で戦うためには、暴力と厳しさが必要になる。数世紀の間に文明が人間の脳にもたらしたフィルターとコントロールが克服されなければならない。動物的な残虐性に戻るためには、人間は「トカゲ脳」に戻らなければならない。このトカゲの脳は、これよりも大きく発達した「ウィザード脳」の下にある。

国のリーダーたちが戦争を始めるとき、彼らは原始的な性質を解き放つ許可を彼らの軍隊に与える。彼らは、テストステロンを燃料にする男性の暗黒の性質を目覚めさせる。戦争を挑発する政治家は、悪い親が子どもに害を与えるように人々に害を与える。国が自分自身を守っている場合でも、全体のためにならないことを必要がある。暴力は決して正しいことではない。
平和は論理と歩み寄りと成熟した交渉に依拠する。慎重にリーダーを選ぼう。

英文記事を見る

学校・企業向け団体利用ついて 詳しくはこちら

定期購読申込み定期購読申込み無料試読申込み無料試読申込み

Alpha Online ログイン

初回ログインの手順はこちらをご確認ください。

ID・PW・Passコードをお持ちの方

ID(メールアドレス)
パスワード

パスワードをお忘れですか?

Alpha Passコード

※Fujisan以外でご購読の方は初回にメルマガ会員登録を行い、ログイン時にID・パスワード・Passコードの入力が必要です。

Passコードとは?

紙面2面の下部に記載され、毎月更新されます。

メルマガ会員へのご登録
※新聞を購読していなくても登録できます

メルマガ会員になると、毎週の見どころを紹介するメルマガが届くほか、Alpha Onlineの英文記事を月5本までお読みいただけます。

メルマガ会員登録

※Fujisanマガジンサービスの提携サイトにてご登録となります

閉じる

定期購読申込み無料試読申込み

定期購読申込み無料試読申込み