「年齢は単なる数字だ!」
これは人々が年齢を重ねるときに気分をましにするために自分に言い聞かせたがることだ。この言い回しは人生の後半に向かうときによく出てくるようになり、全く事実ではない。年を取るにつれて、肉体は退化し、けがをしやすくなりがちだし、知的能力は低下し、命を脅かす病気にかかりやすくもなる。以前より元気もなくなり、悲しいことに、友人たちや家族の中で亡くなる人も増える。全く気が滅入ることのように聞こえるが、それが現実だ。
悲観的な先行きの全ての中から、テクノロジー系の億万長者ブライアン・ジョンソン氏が率いるアンチエイジングのムーブメントが生まれた。その理論はシンプルだ:加齢は治すことができる病気である。46歳のジョンソン氏は自身の若返りに成功して、検査によると今は生物学的年齢は42歳だという。
このj人体実験には、ライフスタイルにおける広範な犠牲を必要とするだけでなく、たくさんのお金も必要とする。ジョンソン氏は彼のアンチエイジング計画に年間200万ドル(3億円)を費やし、毎日111個のサプリメントを摂取している。明らかに、これは平均的な人には実行可能ではないが、ジョンソン氏は、さまざまな自動車ショーで見られるような未来的な車のように、未来がどのように見える可能性があるかのプロトタイプを作ろうとしている。
私たちが長生きすればするほど、寿命を延ばす新しい薬と技術の恩恵を得る可能性が高まるという説がある。生きている年が1年増えるごとに、技術があなたの寿命に5年を追加できるかもしれない。技術が飛躍的に向上すると想定すれば、私たちは永遠に生き続けるかもしれない。
世界の平均寿命は、19世紀の初期の25~40歳から、1950年代には48歳になった。そして、2019年には約73歳に上がり、約70年間の期間に25年増えた。これからの15~20年間に約100歳の到達点にまで平均寿命が延びると予想してもおかしくはない。
日本は歴史的に平均寿命で世界のトップとなっていて、平均寿命は84歳だが、最近は85歳の香港に追い抜かれた。アフリカ諸国は最下位に位置していて、チャドとナイジェリアの平均寿命は52歳だ。
だが、私たちの全員が永遠に生き延びたいわけではない。年齢と共に、人々は疲れ、生活の質は低下し、次の段階へ進みたい人もいる。102歳まで生きた私の祖母が私に、もう疲れて、行く準備ができていると話したのを覚えている。
あなたはどのぐらい長く生きたいだろうか?