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  3. 2024.6.7

Omiyage cultureお土産文化

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カナダへの家族旅行の前日、最もストレスを感じたことは、世界の反対側へ行く長距離のフライトに幼児を連れて行くという計画ではなかった。

それは大きな難題にはなるが、なんとかなるだろうという自信があった。

そのことではなく、私の最大のストレスは、友人と家族に十分なお土産を詰めたかどうかだった。

5年間離れていて、私たちはみんなに何か良いものを必ず持っていきたかった。ここ数年の間に、近しい友人のほぼ全員に子どもが生まれ、そのため、持っていかなければならないお土産の数が倍増した。

フライトの前夜、私たちは大阪の百貨店を急いで回り、私たちが見つけられる最良の(そして最も経済的な)ギフトを探した。

持っていったお金があっという間になくなっていくのが信じられないくらいだったが、最終的に、大人たちには日本独特の素敵なお菓子やスナックと、子どもたちには楽しいおもちゃを買うことができたと思う。

最高のお土産は、私の親友の1人に絶対にぴったりの抹茶チーズケーキだった。その友人は、日本のチーズケーキと抹茶なら何にでも夢中になっている。ショッピングリストに載っていたコーヒー好きの人たち向けに地元のコーヒーブレンドと他に面白いスナックを買うこともできた。

梅田での私たちのちょっとした買い物三昧で、日本に来て6年半が経った後、私はお土産文化を完全に受け入れたものだとも気付いた。

実を言うと、最初は日本のお土産文化をあまりよく理解していなかった。

「旅行に行ったというだけで、この人たちみんなにお土産を買わないといけないの?」と私は妻に不満を漏らしたのを覚えている。

しかし、時間が経つにつれて、こうしたちょっとした気遣いの行為が実はかなりの楽しみになると感じ始めた。

もちろん、旅行に行っていた人からちょっとした楽しみをもらうのはいいが、それ以上に、友人や家族にぴったりの贈り物を見つけるためにお土産店に立ち寄るのが楽しみになってきた。

どんなに小さな町にでも、それは明らかにちょっとしたクリエイティブなマーケティングでもあるのだが、その町が誇る名産品がいくつかあるのが分かるのも興味深かった。

今年、私は連続した週末に取材のための出張へ行き、私の義理の母は、私が出張のたびにお土産を持って返ってくるのにやや申し訳なさそうだった。

それで、百貨店が私の財布に深刻なダメージをもたらした後でさえも、私のストレスは消え去り、何年も会っていない人たちも含めて、故郷のみんなにあらゆる種類のちょっとしたお土産を持っていけることに満足を感じた。

しかし、これが自分にとっての完全に無私無欲の行為だとは言えない。

なぜならば、私は絶対に抹茶チーズケーキを一切れもらうからだ。

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