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  3. 2024.9.27

The dark side of tourismダークツーリズム

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あなたはどのようなタイプの旅行者だろうか?

もしかすると、あなたは最高のビーチやハイキングコースを見つけて、休暇のほとんどを自然とつながりながら過ごすのが好きなタイプの旅行者かもしれない。あるいは、休暇中には、お酒を楽しんだり、食事したり、買い物をしたりする方が好きかもしれない。もしくは、訪れている土地の歴史と文化にひたるために、博物館や寺院に最も行きたいと思うかもしれない。

妻と私にとって、私たちの休暇はこの3つの全てが混ざったものになる傾向があるが、わずかな4つ目のカテゴリーがある:ダークツーリズムだ。

ダークツーリズムは、悲劇に関連した場所への旅を含む。目的地の例には、北アイルランドにあるタイタニックをテーマにした博物館や、岐阜県にある関ヶ原の戦いの戦場跡などがある。10年前に行ったロンドン旅行で私は、19世紀の連続殺人犯による犯罪を詳しく紹介し、犯人の正体に関する説も提供する「切り裂きジャック」ツアーに参加した。

残念ながら、いくつかの目的地は歴史的な悲劇を美化することで搾取的になる場合があるが、よいダークツーリズムの目的地は教育的でありながら、死を連想させる不気味さで旅行者の特別な関心も満たす。

付き合い始めてから数ヵ月後に、妻と私はサンフランシスコに旅行へ出かけた。私たちは観光客がしがちな人気の物事は全てした:サンフランシスコの有名なブリトーとクラムチャウダーを食べて、フィッシャーマンズ・ワーフとゴールデン・ゲート・ブリッジを訪れ、『フルハウス』(アメリカのテレビドラマ)の家の写真を撮った(これは私ではなく妻のリクエスト)。

しかし、この旅行の見どころの1つは、アルカトラズ島の訪問だった。アルカトラズ島は世界で最も有名な刑務所の1つがあり、アル・カポネのようなギャングがかつて暮らしていた。

この悪名高い島の刑務所を訪れる人々は、この刑務所のダイニングホールと監房をツアーすることができ、この刑務所での死者が出た暴動について話を聞くことができる。

今年、家族でカナダを旅行したとき、わたしたちはキングストン市で1週間過ごした。キングストン市は私の両親が住んでいる場所で、カナダで最もひどい犯罪者の多くも住んでいる。市内の刑務所のいくつかは今も運営されているが、歴史ある施設の1つが2013年に閉鎖され、博物館に改装された。

当然のように、私たちは母を子守りに確保して、ディナーと刑務所のツアーというやや珍しいデートを計画した。

アルカトラズのように、キングストン刑務所は歴史が豊富で、暴動、殺人、その他の気味の悪い事件がたくさんあった。カナダの小さな都市の平日の雨の日でさえも、刑務所の重厚な壁の裏側を見たがっている旅行者は私たちだけではなかった。

こうしたダークで身の毛もよだつような場所へ私たちを引きつけるものが何であるのか、私にははっきりとは分からないが、妻と私はそうした場所を探し求める傾向がある。

そして私にとっては、どんなものでも『フルハウス』の家を訪れるよりはマシだ。

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