岸田文雄首相は5月7日、韓国の尹錫悦大統領とソウルで会談した後に、日本による朝鮮半島の植民地支配について「心が痛む」と述べた。日本の指導者によるこのような二国間訪問は12年以上ぶりで、共に両国の関係改善の進展の速さを称えた。
今回の訪問は3月の尹大統領訪日に続くもので、両国の関係改善の勢いを維持することに主眼が置かれていた。両国の関係は2018年に、戦時の歴史問題などをめぐりここ数年で最悪なレベルに急落した。
会談後に共同声明は発表されなかったものの、両首脳は北朝鮮に関する安全保障問題で引き続き協力することで合意した。尹氏は、最近米国と合意した核計画の枠組み(「核協議グループ」)に日本が参加することを排除しないとまで語った。
昨年5月に大統領に就任した尹氏は、日本との関係改善のために大胆な形で日本と和解しようとしている。