岸田文雄首相は5月29日、昨年12月に首相公邸内での親族の忘年会で撮影された不適切な行為の写真に対する批判が高まる中、長男の翔太郎氏を6月1日付で首相秘書官から解任することを明らかにした。
6月21日の国会閉会に向けて、岸田氏は重要法案の審議が続く中で政権へのダメージを最小限に抑えるため、息子の解任を決断したと与党議員らは語った。
週刊誌が5月初め、岸田氏の息子は公邸の階段やその他の象徴的に重要な意味をもつ場所で無礼なマナーで親族と記念撮影をしたと報じ、政府はその行為が「不適切だ」と指摘した。
「もちろん、任命責任は私自身にあり、重く受け止めている」と岸田氏は語り、「先送りできない課題に答えを出すことで職責を果たしていきたい」と述べた。