福岡地方裁判所は6月8日、同性婚の禁止を「違憲状態」と判断した。これは、5月に名古屋地裁がより強い表現で明確に違憲とした判決に続くものだ。
福岡地裁はしかし、国に対して各100万円の損害賠償を求めた原告側の要求を退けた。
福岡市の35歳の原告、まさひろさん(名前のみ公表)は、同性婚は人権問題であるとし、国会での早期の審議入りを強く求めた。
「ほっとしている。欲を言うと違憲と言い切ってほしかったが、一歩前進だ」とまさひろさんは、名古屋の裁判所が使ったより踏み込んだ(違憲という)表現に言及した。
この訴訟は、30代と40代のカップル3組の計6人の原告が2019年9月に提訴したものだ。
この6月8日の判決は、全国の裁判所に提出された同様の訴訟6件のうち5件目だった。