方針転換を求める声が高まっているにもかかわらず、岸田文雄首相は8月4日、政府は健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化する計画を当面維持すると述べた。
記者会見で岸田首相は、最近の個人情報の誤登録の原因について徹底的な調査を行ない、政府の対応への懸念に対処することを改めて誓った。
マイナンバーカードのトラブルについて謝罪した首相は、「国民の信頼を取り戻したうえで、日本に必要不可欠なデジタル改革を本格的に進めていく」と述べた。
個人情報流出や、マイナンバーカードに他人の情報が誤登録されるなどの一連の誤りは、この本人確認システムに対する国民の不安を高め、ここ数ヵ月の岸田内閣の支持率低下を招いている。