中国は8月10日、新型コロナウイルスのまん延による日本への団体旅行禁止措置を、他の77 ヵ国と同様に解除した。これは日本の旅行業界にとってかなりの追い風になるとみられる。
「今後、全国の旅行代理店とオンライン旅行会社は、該当する国や地域への中国人の団体ツアーや『航空券とホテル』(をセットで手配する)業務の営業を再開する」と中国文化観光省は8月10日、発表した。
中国は新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年1月から、日本への団体旅行を禁止していた。旅行会社が手配を始める必要があるため、中国の団体観光客の第1陣がいつ来日するかは分かっていない。
中国が団体旅行を許可している国の最新のリストには、韓国、米国、オーストラリア、英国も含まれている。
観光庁によると2019年には約960万人の中国人観光客が日本を訪れ、その消費額は約1兆7,700億円と、訪日客全体が消費した額の約3分の1を占めた。