岸田文雄首相は8月28日、中国に対し集中砲火的な嫌がらせ電話を抑えるよう求め、北京の日本人学校や日本大使館への投石事件を非難した。これは、政府が東京電力福島第1原子力発電所の処理水を太平洋に放出すると決定した後のことだ。
「中国発とされる多数の迷惑電話、(中国の)日本大使館や日本人学校への投石などが行なわれている」と岸田首相は記者団に述べた。「遺憾だと言わざるを得ない」。
日本国内の企業、学校、官公庁にかけられたこれらの電話の多くに中国の国番号86があった、と地元メディアは報じており、電話の主の多くは、たどたどしい日本語や英語、中国語らしき言葉で処理水の放出に抗議しようとしていたという。
日本は8月24日、福島第1原発の原子炉を冷却するために使用していた処理水の放出を開始した。