当初の報道では内閣改造は小幅な調整にとどまるとされていたものの、どんでん返しがあり、岸田文雄首相は9月13日、主要閣僚を入れ替えると同時に内閣における女性の存在感を高めた。
「この内閣は変化を力にする内閣だ」と岸田首相は改造後の9月13日の記者会見で述べ、経済、社会政策、外交・安全保障という3つの政策の柱で強固な実行力を持った閣僚を起用することにしたと付け加えた。
なかでも衝撃的だったのは、岸田氏の盟友である林芳正氏に替えて上川陽子元法務相を外相に起用したことだ。小泉純一郎元首相時代の田中眞紀子、川口順子両外相に次ぐ3人目の女性の外交最高責任者となった。
全体として、岸田新内閣は19人の閣僚の中に5人の女性を擁し、2001年の小泉純一郎首相、2014年の安倍晋三首相の内閣と並んで最多を記録する。