衆院解散・総選挙の選択肢を狭めるかもしれないとして注目されていた補欠選挙で岸田文雄首相の与党・自民党は10月22日、2議席のうち1議席のみを維持した。
参議院徳島高知選挙区では野党が支援した無所属候補の広田一氏が勝利し、一方、衆議院長崎4区では自民党候補が野党第1党の政治家を破った。これらの補欠選挙は、岸田首相が9月中旬に内閣を改造してから初めての国政選挙だった。
自民党が2議席とも獲得した場合、首相は年内に衆議院を解散し総選挙を実施するとの憶測が流れていた。しかし10月22日の選挙結果により、それはより難しくなったと首相の関係者は語った。
野党第1党の立憲民主党は今回の結果を取り上げ、より多くの国民が岸田氏に代わる選択肢を望んでいる証拠だと述べた。