一連の政治資金集めの問題で岸田文雄首相は自民党最大派閥に所属する閣僚を総入れ替えしようとしていると、関係筋が12月10日に明らかにした。
首相はすでに、安倍晋三元首相がかつて率いていた派閥の資金集めの一環として松野博一官房長官が受け取った数百万円の申告を怠った疑惑で、同官房長官を解任することを決めているという。
西村康稔経済産業大臣も同様の疑惑に直面している。首相は、大臣だけでなく派閥の副大臣や政務次官も全員解任する見込みだという。
今回の問題は、岸田派を含む自民党の5派閥が政治資金パーティーからの収入を過少申告していたとの刑事告発を受けて明るみになった。東京地検は、政治資金規正法違反の可能性を調べている。