元官房副長官の松井孝治氏は2月4日、京都市長選挙で当選した。同市が抱えるオーバーツーリズムの問題に取り組むことを公約に掲げ、バスや地下鉄の乗車料金を市民には安く、観光客には高くする公共交通機関の新料金システムなどを提案していた。
しかし、この案の実現には国の法律の改正が必要で、地域住民が移動する際の混雑緩和にどれほどの効果があるかはまだ不明だ。
松井氏は無所属で出馬したが、自民党と公明党のほか、立憲民主党と国民民主党の推薦を得た。同氏は通商産業省(現経済産業省)官僚、民主党議員、そして慶應義塾大学総合政策学部教授を歴任してきた。
松井氏は、日本の古都(京都のこと)でのオーバーツーリズムの悪影響が市民の間で特に懸念されているこの時期に就任することとなった。