東京の防衛省は8月26日、中国軍機が日本の領空を侵犯したことが初めて確認されたと発表し、政府はこれに強く抗議した。
防衛省によると、中国軍のY9情報収集機1機が午前11時29分頃から11時31分頃にかけて、長崎県沖の男女群島付近の日本領空に一時侵入、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させたという。
同省は戦闘機は「警告を発する」などの措置をとったと発表し、また、NHK は武器や信号弾は発射されなかったと報じた。
午後5時20分頃、外務省の岡野正敬外務事務次官は東京の中国大使館臨時代理大使を外務省に呼び、極めて厳重に抗議するとともに再発防止を中国側に「強く求めた」と同省は声明で発表した。これに対し中国側は、「この件を本国に報告する」と述べた。