科学者らは初めて、恒星が惑星を飲み込む様子を捉えた―ひとかじりやひと口だけではなく、大きな丸飲みだった。
天文学者たちは5月3日、およそ木星ほどの大きさかそれよりも大きいガス巨星と思われるものがその恒星によって食べられる様子についての観察を報告した。この太陽のような星は、高齢で数十億年間膨らんできていて、最終的にとてつもない大きさになって近くを周回する惑星を飲み込んだ。
これは、われわれの太陽が赤い巨星へと変わり、地球型惑星4つを丸飲みするときに地球に起こるであろうことの憂うつにさせる予告だ。
「気休めになるか分からないが、これは約50億年先に起こるだろう」と、論文の共著者であるハーバード・スミソニアン天体物理学センターのモーガン・マクレオド氏は述べた。
この銀河の盛大な食事は、1万年から1万5,000年前、この星が約100億歳だったときに、わし座付近で発生した。
『ネイチャー』誌に掲載されたこの研究によると、他の恒星が惑星をかじっている兆候はこれまでにあったが、丸飲みそのものが観測されたのは今回が初めてだという。