サーフボードを数キロ浮かせたままにできる幅広い流れで上げ潮がごう音を立てて上流に向かうときに、世界で最も長く続く波に乗るために、ブラジル中のサーファーたちがアマゾン川の河口に集まった。
この津波のような波に乗るこの毎年恒例の祭りは、地元では「ポロロッカ」として知られ、アマゾン川が大西洋に流れ込む町をめぐり、今年はブラジルのパラー州の町チャベスで6月7日まで5日間開かれた。
波は1日に2回、川から海へではなく海水がアマゾン川に入ってくるときに発生する。海の潮が最も高くなる満月と新月の前後の日々には特に強くーそして乗るのに最適なー波になり、サーファーたちが最大40分間乗ることができる幅が広くて長く続く波が生じる。
「ポロロッカ」という言葉は、「大きなごう音」または「破壊するもの」のいずれかを意味する先住民の言葉に由来していると思われている。この現象は、パラー州、アマパ州、マランハオ州の川沿いの遠隔地の地域でそれなりの破壊を起こしたが、そうした地域にスポーツ観光からの収益ももたらす。