オーストリアの公共テレビ局ORFは、料理番組で絶滅危惧種の魚をフライにしたことについて、激怒した漁業関係者たちが先頭に立った非難の波の後、謝罪を出さなければならなくなった。
その番組で、シェフは彼の四旬節向けのレシピとして、魚のフリッターと、付け合せにルウをベースにしたポテトサラダを紹介した。
しかし漁業関係者たちは、フラウエンナーフリングという魚―絶滅が危惧されており、オーストリアでは2002年から絶滅危惧種としてレッドリストに登録されている―がフライパンのに入ってしまったという結末を迎えたのを知ったとき、息苦しい思いをさせられた。
その後、複数の漁業関係者がオーストリアの漁業組合に通報した。
ドナウ川とその周辺の水路原産の絶滅危惧種を捕獲したことについて、「私たちは今週、身元不明の個人に対する苦情を申し立てた」と、ローワー・オーストリアの漁業組合のグレゴー・グラヴォグル組合長はAFP通信に3月8日に話した。
このテレビ局(ORFのこと)は「通年保護されている魚を料理したこと」について謝罪し、一方、シェフは起こったことについて「大変申し訳なく思って」いると述べ、直前に頼まれた番組出演依頼を受けた後、友人に魚を取ってきてと頼んだ」と付け加えた。