消費者は、鶏骨なし手羽と呼ばれるむね肉のナゲットが本当に骨なしだと期待することはできないと、意見が割れたオハイオ州の最高裁判所は7月25日に判決を出し、骨が喉に突き刺さって重度の合併症を負ったある飲食店の常連客からの主張を退けた。
マイケル・バークハイマーさんはオハイオ州ハミルトンの手羽肉のお店で、彼の妻と友人たちと食事をしていて、いつものメニュー―パルメザンガーリックソースのかかった骨なしチキン―を注文し、一口大の肉のかたまりが変なところに入ったと感じた。3日後、バークハイマーさんは熱っぽくなり、食べ物を飲み込むことができず、緊急治療室へ行くと、そこで医師は、バークハイマーさんの食道に刺さって感染症を起こしていた長くて細い骨を発見した。
バークハイマーさんはその飲食店「ウィングズ・オン・ブルックウッド」を提訴し、いわゆる骨なしチキン―これはもちろん、骨なしで皮なしの鶏むね肉のナゲットである―に骨が入っている可能性があると彼に警告することを怠ったと訴えた。
4対3の評決で、最高裁判所は7月2日、「骨なしチキン」は調理法について言及しているもので、鶏に骨があることは一般的な知識なのだから、バークハイマーさんは骨に用心するべきだったとした。