私たちの多くが経験したことがあるかもしれないが、ついにこの度、正式なものになった:「脳腐れ」がオックスフォード辞典の今年の単語になったのだ。
オックスフォード大学出版局は12月2日、この印象的な表現が「2024年に新たに有名になり」、その使用頻度が前年から230%に増えたと発表した。
オックスフォード大学出版局では、「脳腐れ」を「人の精神状態もしくは知的状態が劣化したと考えられる状態。特にくだらない、または、頭を使わないとみなされるコンテンツ(現在は特にインターネット上のコンテンツ)の過剰消費の結果とみなされるもの」と定義している。
今年の単語は、「過去12ヵ月を定義づける話題を反映した単語または表現」であることがねらわれている。
「脳腐れ」の選定には、一般投票とオックスフォード大学の辞書編さん者たちによる言語分析が実施された。この表現は、他の5つの最終候補である「demure(控えめな)」、「slop(AI が生成した不正確な画像や文章などのこと)」、「dynamic pricing(変動料金制)」、「romantasy(ロマンス[恋愛]とファンタジー[空想]を組み合わせた小説のジャンル)」、「lore(ある分野の知識)」を抑え勝利した。
「脳腐れ」は現代の現象のように思えるかもしれないが、この表現が使用された最初の記録は、ヘンリー・デイヴィッド・ソローが自然の世界へ寄せて作った1854年の抒情詩『ウォールデン 森の生活』(1854年)の作品中に残っている。