ニュージーランドの3人の男性が乗る小さな船に、400キロ超のイルカが空から降ってきたかのように船に落下し、穏やかな釣りのお出かけが「狂乱状態」となってしまった。
体長3.4メートルのバンドウイルカが2月28日、屋根のない船上に飛び載ってきたものの、大きなけがをした人はいなかったと、その約5メートルの船の所有者であるディーン・ハリソンさんは語った。
ハリソンさんと2人の友人は、ニュージーランドの北島の北岸の遠い沖合にある、絵に描いたように美しいスポット「ザ・ホール・イン・ザ・ロック」付近で釣りをしていると、イルカたちが前方で戯れていた。するとその時、ハリソンさんたちは明るい夏の太陽を横切る影が目に入り、凄まじい衝撃音が聞こえた―その後、大混乱が繰り広げられた。
「そのイルカは船に飛び載り、一言あいさつすることにしたのでしょう」とハリソンさんは話した。「一時は何の問題も無かったのですが、ちょうどその時、まるで雷が落ちたみたいに船上に大きなイルカが登場し、ばたばたと飛び跳ねて、何もかも壊していたのです」。
この生き物(イルカのこと)が大暴れしたため、「私たちが船上に載せていた釣りざおが一本残らず」折れ、船首がひどく壊れてしまった。その間私たち3人は船の隅につかまっていることしかできなかったと、ハリソンさんは述べた。