カナダとフランスの研究者チームにとって、水平線に浮かぶ暗い雲は、潜在的に不穏だ。その理由は、それが嵐が近づいている兆しだからではなく、そうした雲が薬剤耐性菌を長距離にわたって運ぶことが最近の研究で分かったからだ。
「これらの菌は通常、葉の上などの植物の表面か、土壌の中に生息している」と、研究論文の筆頭著者のフローレント・ロッシ氏は4月28日の電話インタビューで述べた。「私たちは、これらの菌が風によって大気中に運ばれ、長距離を―世界中を―雲の中の高高度で移動できることを発見した」と同氏は述べた。
この発見は『サイエンス・オブ・ザ・トータル・エンバイロメント』誌の4月版に掲載された。