イギリスの研究者たちは、ほとんどの鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染することを妨害することに関わるヒトの遺伝子に焦点を当てた。
鳥インフルエンザは、主にアヒルやカモメといった野生の鳥の間で感染が広がる。そのウイルスは主に鳥に影響を与えるが、鳥の捕食者にも入り込む可能性があり、稀なケースでは感染した鳥によく接触するヒトにも感染する可能性がある。
グラスゴー大学ウイルス研究センターの科学者チームは、ヒトの気道の上部にも下部にも見られる「BTN3A3」という遺伝子に注目した。この遺伝子は、鳥インフルエンザのほとんどの菌株がヒトの細胞において複製することを阻害することが分かった。