ホテイアオイに埋め尽くされた漁場。カワホトトギスガイが詰まった発電所のパイプ。ミナミオオガシラにたるまされた電線。これらは、侵略的外来種によって引き起こされる環境面の混乱状態のほんの数例でしかない。侵略的外来種は世界中に広がることで、1970年以降10年ごとに4倍の経済的損失をもたらしていると、科学者たちは9月4日に発表した。
49ヵ国の86人の科学者から成るチームは、約3,500種の有害な侵略的外来種の世界的影響について4年間の評価を発表し、その経済的損失は現在、合計で少なくとも年間4,230億ドル(62兆円)になっていることが分かった。