ベトナムのメコンデルタは2035年までに砂が枯渇するかもしれないと、有力な専門家が10月5日に警告した。砂の採掘とダムが「ライスボウル」地域を荒らし、人々と作物と経済を危険にさらしているという。
このデルタは、メコン川が南シナ海へ注ぎ込む生物多様性の宝庫で、数千万の人々に食べ物と生計手段をもたらしている。メコン川のかなり上流の水力発電所のダムが下流への砂の流れを減らし、川床の下の砂の急激な減少の大きな要因となっている。このことは、デルタの回復力にとって危機的なことだ。
主要な世界自然保護基金(WWF)の報告書によると、ベトナムで盛んになっている建設セクターで用いられる砂の採掘は、資源を急速に枯渇させているという。