世界の気温上昇が重要な境界値の1.5℃を超える恐れがある中で、大気から二酸化炭素を取り除く努力をさらに高めたとしても、気候変動の大災害を覆すには不十分だろうと、科学者たちは発表した。
二酸化炭素回収が機能したとしても、海水面の上昇や海の潮の流れの変化といった気候変動の他の面を軽減するのに何も役立たないと、科学者たちは10月9日に『ネイチャー』誌で発表された研究の中で述べた。
特に永久凍土層の溶解と泥炭地の縮小がメタンガスを放出し、さらに温暖化を進行させる中で、二酸化炭素回収の規模が大きくなったとしても、気温をピークから下げることは予想されていたよりも難しいことも分かったとこの研究は示した。