日本の研究チームは、社会的孤独がマウスのオキシトシン濃度を減少させ、その結果、肝臓の脂質代謝に障害が生じ、動脈硬化を悪化させることを発見した。
慶應大学などの研究者たちから成るこのチームは、社会とのつながりがない孤独感は、精神疾患、肥満、二型糖尿病の発症に寄与すると述べた。
研究チームは、孤独な状態に保たれたマウスは、集団でいるマウスよりも分泌するオキシトシンの量が少なく、中性脂肪と血中の悪玉コレステロール濃度の増加、動脈硬化の進行に見舞われた。研究チームは、オキシトシンが肝臓の脂質代謝を調節し、腸内に悪玉コレステロールを放出するのに役立っていることも発見した。