大阪大学の研究者たちは2月26日、胃の検査中に専用のカテーテルを通じて集められたすい臓の細胞またはDNAで、すい臓がんを発見する検査法を開発したと発表した。大阪大学大学院医学系研究科の谷内田真一氏と彼の同僚たちは、この検査法の有効性は、主に患者を対象とした特別な臨床研究で確認されたと述べた。
すい臓のがん細胞のほとんどは、突然変異したKRAS(ケーラス)遺伝子を持つことが知られている。十二指腸の周辺から、すい液に含まれるすい臓の細胞またはDNAを集めることができれば、遺伝子が突然変異を起こしているかどうかを特定することが可能になる。